第81回 パチッコンテスト 入賞作品発表

　AFVモデルの写真によるコンテスト「パチッ」。81回目となる今回は両部門共に新製品のIV号戦車が金賞を獲得しました。情景写真部門の吉田さんの作品はIV号戦車F型とドイツ歩兵セットの組み合わせ。ストレート組みながら清楚感ある塗装仕上がり。高低差と遠近感を考えた画面構成は背景との溶け込みも自然です。作品写真部門の南さんはIV号戦車G型で受賞。やや青味を帯びたジャーマングレイの車体をリアルな汚し塗装で演出。写真としても美しくまとまっています。今年の応募者は7歳から70歳までの140名。近年は常連さんだけでなく新しい参加者も増えています。パチッコンテストは毎年9月1日が募集の締め切り。模型作品が完成したら次はカメラでパチッ。写真作品に仕上げてください。皆さんの力作をお待ちしています。
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【金 賞】

[作者] 吉田 成宏（63）愛知　　 [題名] 待機　　 [スケール] 1/35

今回は、ロシア侵攻時に橋の手前で待機する第14戦車師団をイメージしてジオラマを製作しました。橋脚手前の高低差を利用して歩兵を設置し、�W号戦車と一体感を持たせたレイアウトにしています。撮影は屋外で、遠近感を意識して歩兵に視点を置きました。橋はバルサ材で製作、車輌はストーレート組みで青みがかったジャーマングレイで塗装しました。

【銀 賞】

[作者] 三石 邦宏（55）大分　　 [題名] 拠点制圧　　 [スケール] 1/48

ドイツ軍の補給施設を制圧したアメリカ軍でしたが、既に物資が持ち出された後だったと言う設定です。この地の歴史を感じさせる建築物をバックにした情景作品で、思った以上に背景とジオラマがマッチした画像が撮れたと思います。「注意しろ! 腹を満たし、牙を研いだ虎や豹が潜んでいるぞ！」などの会話が飛び交う場面をイメージしました。

【銀 賞】

[作者] 荒屋敷 正和（60）青森　　 [題名] FRANCE 1944 “上空警戒”　　 [スケール] 1/35

路肩の木立には、撃墜された英軍機のスピットファイアの主翼。傍らではマーダー�Tの乗員達が上空を警戒する。資料誌で見掛けた記録写真の一葉が元ネタですが、対比の面白さやインパクトという点で何とか表現できたのではと思います。マーダー�Tは、細部を一部追加工作する程度で仕上げました。撮影は、専ら制約が少ない室内で行っています。

【金 賞】

[作者] 南 健太郎（30）静岡　　 [題名] �W号戦車G型　　 [スケール] 1/35

いかつい雰囲気に仕上げたかったので市販の冬季用履帯に交換し、履帯に視線が向くように後ろのフェンダーは外しました。また、北アフリカ仕様で組み立てましたが、塗装はウェザリングが映えるようにジャーマングレイを選択。車体に付着した砂埃は剥がし液を使ってかすれた様子を出し、フェンダー上には瓦礫、レンガ、枯草などを配置しました。

【銀 賞】

[作者] 室井 裕太（33）東京　　 [題名] AMX-56 LECLERC　　 [スケール] 1/35

ルクレールをより格好よく仕上げるという考えで製作しました。各所の滑り止めには粒子素材を塗布して質感を付け、そこに溜まった埃汚れを施すことで作品の見どころとしました。塗装は全面筆塗りです。迷彩部分はすり込み刷毛を使って、少量の塗料をうすく面へこすりつけるようにして滑らかな境界を描いています。単焦点レンズで撮影をしました。

【銀 賞】

[作者] 佐藤 淳也（53）福岡　　 [題名] ドイツ マーダー�VM　　 [スケール] 1/35

箱絵のように塗装したいと思い製作しました。迷彩色は塗装図を参考に調色しています。装備品のクランプハンドルをエッチングパーツを使用して追加し、車体上部シートをエポキシパテで工作したのが改造点です。また、偽装はオランダフラワーを使い、ノルマンディの林の中で待ち伏せしているイメージで、車体前面を中心に配置してみました。

過去の入賞作品
2020年（第80回）入賞作品 | 2019年（第79回）入賞作品 | 2018年（第78回）入賞作品 | 2017年（第77回）入賞作品

■第81回パチッコンテスト作品パンフレット
第81回の作品パンフレットをご希望の方は封筒に140円分の切手を同封し、住所、氏名、第81回パチッコンテスト作品パンフレット希望と明記の上、下記までお申込みください。（バックナンバーにつきましてはカスタマーサービスまでお問い合わせください）
〒422-8610 静岡市駿河区恩田原3-7 株式会社タミヤ カスタマーサービス「パチッコンテスト パンフレット81」係