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ミニ四駆コンクールデレガンス入賞経験者にインタビュー!〈第4回〉

「箱絵から飛び出したミニ四駆」パッケージアート風筆塗り表現の魅力に迫る!

インタビュー第4回は、ミニ四駆をまるでパッケージアートから飛び出してきたかのような筆塗り表現で仕上げるJinFujiさんにお話を伺いました。模型でありながら、イラストのようにも見える独自の作品表現。大胆な陰影やハイライト、筆跡を活かした塗装、さらに台座まで含めた世界観づくりなど、JinFujiさんならではの「2次元を3次元で表現する」コンデレ作品の制作秘話をお届けします!
JinFujiさん Xアカウント:@jinfujixx11

JinFujiさんの過去作品ピックアップギャラリー

  • 【SP掛川コンデレ】
    【ミニ四ドクター賞】

    〔 題 名 〕 エンペラー ボックスアート風

  • 【JC2020コンデレ1】
    【これ、絵で賞】

    〔 題 名 〕 バーニングサン ボックスアート風

  • 【JC2021コンデレ3】
    【NEW ERA賞】

    〔 題 名 〕 グレートエンペラー フルエアロフォーメーション

  • 【JC2025コンデレ4】
    【巨匠で賞】

    〔 題 名 〕 グレートエンペラー パッケージアート風

── SNSでのコンクールデレガンスになり、制作する作品の傾向は変わりましたか?

(JinFujiさん回答)
「180度変わりました。どこから見られるのかわからないリアル開催と違い、SNSコンデレでは『ここを見てほしい』というメインの写真を想定し、全てをその1枚で表現できるように作品づくりをしています。」

 
 ✓チェックポイント!

SNSコンデレでは「見せたい一枚」を意識した作品づくりを!
リアルコンデレでは実際に作品を様々な角度から見てもらえますが、SNSコンデレでは写真が作品の第一印象になります。 「どの角度で一番魅力的に見えるか?」を考えながら制作することが、作品の魅力をより伝えるポイントです。
 

── JinFujiさんの作品は、まるでパッケージアートやイラストがそのまま立体化したように見えます。この表現を始めたきっかけを教えてください。

(JinFujiさん回答)
「元々、『イラスト風模型』というジャンルがあり、ミニ四駆以外で作っていたのですが、それをミニ四駆のコンデレでやってみようと思ったのが始まりです。最初は疾走感や炎を纏っているような表現などから入っていったのですが、子どもの頃から初代エンペラーのパッケージアートに憧れていたこともあり、パッケージをオマージュして、2次元を3次元に塗装する今のスタイルになりました。」

  • ▲〔 題 名 〕超皇帝 〜墨絵風〜
    墨一色で疾走する超皇帝を表現。「イラスト風模型」の可能性を追求した作品です。

  • ▲〔 題 名 〕ワイルドビエント アメコミ風
    アメコミイラスト風に塗装した作品。パッケージアートだけでなく、様々なイラスト表現にも挑戦しています。

 ✓チェックポイント!

憧れのパッケージアートが、独自の作品表現へ。
ミニ四駆のパッケージアートが持つ迫力や世界観を、立体作品として表現する。その発想が、JinFujiさんならではの「箱絵から飛び出したようなミニ四駆」につながっています。
 

── 制作する際、完成イメージはどのように考えていますか?

(JinFujiさん回答)
「パッケージアート風に関しては単純で、このパッケージ風に塗装しようと思いついたら、そのまま塗装に入ります。完成イメージは明確にパッケージアートがありますので、それをコンデレ風にアレンジしながら塗装して仕上げていきます。オリジナルの配色など、パッケージアートがない場合も、最初にイラストイメージを頭で思い浮かべ、最後までそのイメージのまま作業を進めます。」

  • ▲〔 題 名 〕ダッシュ0号 ホライゾン BOXアート風
    ホライゾンを初期キットの箱絵風に塗装。実在するパッケージアートをベースに、コンデレ風にアレンジした作品です。

  • ▲〔 題 名 〕サファリエンペラー パッケージアート風
    サバンナを爆走するサファリカーを「もしBOXアートにしたら」という想像から制作。パッケージアートが存在しないオリジナル作品です。

 ✓チェックポイント!

頭の中に完成形を描いてから制作する。
パッケージアートを参考にする場合も、オリジナル表現の場合も、最初に完成イメージを明確にすることが作品全体の統一感につながります。
 

── 特徴的なハイライトや陰影表現は、実際の光を意識して描いているのでしょうか?それとも「イラストとして映える表現」を優先しているのでしょうか?

(JinFujiさん回答)
「イラストとして映える表現を優先しています。個人的にパッケージアートの好きな部分は陰影表現にあります。リアルな陰影はイラストにすると逆に嘘っぽくなりますので、あえてハイライトなどを誇張して表現しています。」

 
 ✓チェックポイント!

リアルよりも「絵としての格好良さ」を追求。
実際の光や影をそのまま再現するのではなく、イラストとして見た時に魅力的になるように陰影を調整する。大胆なハイライト表現が、パッケージアートらしい迫力につながっています。
 

── 筆跡を活かした塗装表現が印象的ですが、筆跡はあえて残しているのでしょうか?

(JinFujiさん回答)
「筆跡はあえて残しています。筆跡の流れも含めて自分の表現だと思っており、元ネタのあるパッケージアート風ではありますが、あくまで自分流にアレンジするオマージュ作品として作っています。」

▲〔 題 名 〕スネィクエンペラー パッケージアート風
草むらを這う蛇をイメージしたエンペラー。筆跡を活かした独自の表現が際立つ一台です。

 ✓チェックポイント!

筆跡も作品を構成する大切な表現。筆跡を消すのではなく、あえて残すことで「自分だけの表現」として作品に個性を与えています。
 

── 制作にはどのような塗料や筆を使用していますか?

(JinFujiさん回答)
「塗料は、みなさんも学生時代に使ったと思いますが、ターナーのアクリルガッシュです。筆に関してはいろいろ試しましたが、タミヤの面相筆シリーズが一番精度が高く、ずっと愛用しています。アクリルガッシュとタミヤの面相筆さえあれば何でもできます。」


 ✓チェックポイント!

特別な設備がなくても、まずは筆と塗料を用意するところから新しい表現への挑戦が始まります。
 

タミヤの面相筆シリーズ含む、筆塗り関連アイテム

筆で絵を描く様に色を塗るのは、最も手軽な模型の塗装方法です。模型の塗装用に開発された「タミヤモデリングブラシ」は、平筆や面相筆、筆先の材質も高級天然毛から特殊樹脂毛まで多数ラインナップ。塗装する面積や場所に合わせて使い分け、筆のサイズやタッチを生かした塗装表現を楽しみましょう。

  • 筆塗り

── これから筆塗り表現に挑戦してみたい方へ、アドバイスをお願いします。

(JinFujiさん回答)
「まずは憧れを持つことと、塗る勇気を持てれば、あとは何とかなります。『あのイラストのような塗装がしたい』という憧れと、組み上げた物に色を塗るという勇気です。」

 
 ✓チェックポイント!

道具より先に大切なのは「憧れ」と「勇気」。「あの絵のように塗りたい」という気持ちさえあれば、筆塗り表現の第一歩は踏み出せます!
 

── マシンだけでなく、台座まで作品の一部として塗装されています。台座にはどのような役割を持たせているのでしょうか?また、台座のデザインや形状はどのような考えで決めていますか?

(JinFujiさん回答)
「台座は地面を表現する重要なイラストの一部です。マシンは3次元ですが、台座はイラストと同じ2次元です。2つの次元を繋げるために台座は非常に重要です。」

「地面の描写もパッケージアートの内容に含まれていますので、最初から同時に構想しています。台座の形自体は、どの角度から見ても違和感がないように円形にしています。」

▲〔 題 名 〕アイスエンペラー
筆塗り塗装で氷で作られたエンペラーを表現。台座は紙粘土で造形し、マシンと一体となった世界観を作り出しています。台座がいかに作品全体の完成度を左右するかがわかる一台です。
 
▲〔 題 名 〕スーパーエンペラー パッケージアート風
「ダッシュ!四駆郎」原作の超皇帝をイメージ。バンパーを四駆郎バンパーに換装し、原作風のカラーリングで仕上げた作品。地面の描写も含めてパッケージアートの世界観と一体になっています。
 
 ✓チェックポイント!

「台座も作品の世界観を作る大切なパーツ」マシンだけではなく、台座まで含めて一つの作品として構想する。3次元のミニ四駆と2次元のイラスト表現をつなぐことで、よりパッケージアートらしい完成度へと近づいています。
 

── SNSコンデレで作品を発表する際、撮影で意識していることはありますか?

(JinFujiさん回答)
「パッケージアート風は陰影を塗装で表現するため、ライティングはできるだけ実際の影が極力出ないように撮影しています。また、メインの画像は本物のパッケージアートと同じアングルを極力目指しています。同じアングルというだけでも、『あのパッケージアートっぽい』とイメージさせられるように、格好いいメインの一枚に全てを賭けています。」

  • ▲グレートエンペラーパッケージ

  • ▲JinFujiさんの作品「グレートエンペラー パッケージアート風」

撮影アングルや陰影・ハイライトの入れ方がいかに近いか、見比べると一目瞭然!しかしJinFujiさんが目指しているのは「忠実な再現」ではなく、「自分流にアレンジするオマージュ」。筆跡の流れひとつにいたるまで、あくまで自分の表現として昇華させているところがJinFujiさんのスタイルです。憧れのパッケージアートを出発点にしながらも、完成した作品にはJinFujiさんにしか描けない個性が宿っています。
 
 ✓チェックポイント!

パッケージアート風作品の撮影で意識すること:
・塗装で表現した陰影を活かすため、実際の影が出ないようにライティングを調整する
・メインカットは本物のパッケージアートと同じアングルを狙う
・「格好いいメインの一枚」に全てを込める
 

── 今後挑戦してみたい作品や、2026年の抱負をお聞かせください!

(JinFujiさん回答)
「今年は大好きなエンペラーが再び注目されることもあり、ぜひタイプ3エンペラーのパッケージアート風を塗りたいと思っています。今後ともよろしくお願いします!」

── 貴重なお話をありがとうございました!

「箱絵から飛び出したようなミニ四駆」。JinFujiさんの作品は、パッケージアートへの憧れを出発点に、筆跡を活かした塗装表現や大胆な陰影表現によって、2次元と3次元の境界を越える独自の世界観を作り出しています。

「憧れを持つこと、そして塗る勇気を持つこと」という言葉の通り、まずは一歩踏み出すことで、新しいコンデレ表現への扉が開くかもしれません。タイプ3エンペラーのパッケージアート風、どんな仕上がりになるのか、今から楽しみですね!

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