【07 走行性能を左右するタイヤ選択】

タイヤ選びはセッティングの第1歩

モーターのパワーを路面に伝え、コーナリング時には遠心力とも戦うタイヤ。それだけに走行する路面に合ったタイヤ選びはセッティングの重要なポイントです。ここではオンロード カー用を中心にタイヤの種類とその特性の違いを解説。ベストなタイヤチョイスを学ぼう。

■タイヤは走りの要!
■路面に合わせたタイヤチョイス
■タイヤインナーも重要
■性能を最大に引き出そう
■上手なタイヤの保管方法
■タイヤ組立のコツを動画で確認

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★タイヤは走りの要!

RCカー用タイヤ

RCカーのタイヤの多くは「中空ゴムタイヤ」と呼ばれ、実車と同様にゴム製で内部が空洞になっているタイプ。これらのタイヤはゴムの材質や接地面積(主としてタイヤの幅)の広さ、溝の有無などで性質が違ってきます。タミヤではツーリングカーやMシャーシ、オフロードバギーなど車種や走行路面にマッチしたタイヤを豊富にラインナップ。ここではタイヤの種類や特性を理解して最適なタイヤ選びに役立てましょう。

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ミゾの有無がグリップの鍵

RCではオンロードカーのタイヤとしてよく使われるのがミゾのない「スリックタイヤ」。RCサーキットなどコンディションのよい路面でグリップ力を発揮します。実車のレーシングカーのスリックタイヤを思わせる高い実感も魅力です。本物の乗用車に装着されているミゾがあるタイヤが「ラジアルタイヤ」。タイヤの滑り出しの動きがマイルドでコントロールしやすいのが特徴です。きれいな路面でのグリップ力はスリックより低いものの、ホコリや小砂利が浮いた路面や凹凸のある路面ではスリックよりも好グリップを発揮します。

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ツーリングカー用のタイヤ幅は2タイプ

ツーリングカーのタイヤを大きく分類すると、タイヤ幅が26mmの「ナロータイヤ」と24mmの「ミディアムナロータイヤ」の2種類があります。特性としては幅が狭く接地面積の小さいミディアムナロータイヤは挙動がクイックです。また、幅だけでなく直径も違っていて、ナロータイヤのほうがわずかに大径。そのため、ギヤ比やモーターなど同じ条件のマシンならナロータイヤのほうがトップスピードが伸びます。コーナリングでの応答性を重視するか、トップスピードを重視するかでタイヤを使い分けるのもひとつのポイントです。

タイヤの幅の違いで使用できるインナーやホイールも違う

ツーリングカーのナロータイヤ用ホイール・インナーとミディアムナロータイヤ用ホイール・インナーはサイズが違うので、組み合わせて使うことはできません。ミディアムナロータイヤ用は製品名に「ミディアムナロー」というワードが入っていたり、パッケージや製品ラベルに24mmと記載されているので、購入する時は間違えないように確かめましょう。

  • tool_02それぞれの特性を生かして状況に合わせて使いわけよう。


★路面に合わせたタイヤチョイス

ハイグリップ路面に最適

タイヤのトレッド面(路面と接する面)の内側に、伸びに強いアラミド繊維のベルトを一体成形したのが「ファイバーモールドタイヤ」です。タイヤの剛性が高いので高速回転時にタイヤがふくらむのを防ぎ、さらにコーナリング中のタイヤの変形を防いで、安定したグリップ力を発揮。RCサーキットなどのグリップのよい路面に適しています。路面温度によってグリップ特性が違うタイプA、タイプB(B3)の2種類があり、タイプAは路面温度が変化してもグリップ性能があまり変わらず、一年を通して安定した性能を発揮し、高い耐摩耗性も特長。タイプB(B3)は夏場の高い路面温度でハイグリップを発揮する特殊なゴム素材を採用しています。タイプA、Bにもそれぞれタイヤ幅の異なるものがありますので注意が必要です。​

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カーペット路面にも対応

室内サーキットやタミヤのRCイベントで使用されることがあるカーペットを敷いた走行路面では、アスファルト路面向きのタイヤよりゴム質が柔らかいものが良好なグリップ力を発揮します。ナロータイヤは「M2スリックタイヤ」や「M2ラジアルタイヤ」がマッチ。マシンの動きがマイルドでコントロールしやすいのが特長です。また、ミディアムナロータイヤは「ファイバーモールドタイヤ タイプC」が適しています。 ​

オフロードバギーのタイヤ

オフロードバギー用タイヤでおすすめなのが、小さなピンを数多く配置したトレッドパターンと、柔らかなゴム質により優れたグリップ力を発揮するデュアルブロックタイヤ。硬くしまった路面で高いグリップ力を発揮するCタイプ(前輪用後輪用)と、舗装やカーペット路面を安定して走行できるKタイプ(前輪用後輪用)が揃っています。​

路面の違いによるタイヤの使用例
※上の表は標準的な路面での使用例です。路面やRCカーの状態によりマッチングが異なる場合があります。


★タイヤインナーも重要

タイヤを内側からささえる

中空ゴムタイヤはタイヤの両側面で車の重さを支えています。コーナリングスピードが上がるとタイヤにかかる横向きの力が大きくなり、タイヤ側面が外側によれてトレッド面が正しく接地しなくなります。この変形を抑えるために使うのがタイヤインナー。実車のタイヤに入れた空気と同じ役割をします。タイヤによってはインナーがセットされているものもあります。 ​

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タイヤインナーの種類

タイヤインナーにはベルト状の「インナースポンジ」や、タイヤの内側形状に合わせて成形されたリング状の「モールドインナー」などがあり、硬さも数種類用意されています。柔らかいインナーを使うとマシンの挙動がおだやかになります。堅いインナーは反応が向上しますが、堅すぎると路面の凸凹がダイレクトに伝わり、マシンの挙動を乱してしまうこともあります。基本的にはグリップの低い路面では柔らかいインナー、グリップが高い路面では硬いインナーが適しています。​

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★性能を最大に引き出そう!

タイヤとホイールを接着!

中空ゴムタイヤとホイールは確実に接着することが重要です。未接着のタイヤは、コーナリング時のタイヤの変形が大きくなるばかりか、急加速時にホイールだけが回転するなど駆動ロスにもなります。タイヤの接着は瞬間接着剤を使用しますが、粘度が低くわずかな隙間にも流れ込み、強力な接着力を発揮する専用のタイヤ瞬間接着剤(ゴムタイヤ用)がおすすめです。

タイヤの消耗は性能の低下に

タイヤは走行を繰り返してトレッド面がすり減って薄くなっていくと、タイヤの剛性が下がりグリップ力も落ちてしまいます。また、トレッド面がザラザラした荒れた状態になると性能が十分に発揮できません。ある程度すり減ったり痛みが激しくなったら、新しいタイヤへの交換がおすすめ。特にラジアルタイヤは、すり減って溝が消えたらタイヤ交換時期です。


★上手なタイヤの保管方法は?

ゴムタイヤは時間とともにゴム内部の油分が抜けて硬くなり、グリップ力も下がります。それを防ぐためにもタイヤは袋などに入れて、空気に触れないように保管するのがポイント。タミヤのオプションパーツのタイヤパッケージの多くは密閉チャック付きなので、保管用の袋として便利に使えます。また、使用したタイヤインナーなどを袋にメモしておけば次に使う時に便利です。

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★タイヤ組立のコツを動画で確認

インターネット配信番組「タミヤRCカーグランプリ Vol.17

番組内のコーナー「RCに挑戦!」でタイヤ組立のコツについて紹介。15分55秒ぐらいからスタートします。

インターネット配信番組「タミヤRCカーグランプリ Vol.23

番組内のコーナー「RC女子部でGO!」でタイヤの組み立て、セッティングについて紹介。16分40秒ぐらいからスタートします。

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