人形改造コンテスト 第45回入賞作品発表
様々な切り口の作品が集まった第45回人形改造コンテスト。リオ五輪やカープのリーグ優勝など、スポーツの興奮と感動に沸いた2016年。政治では新東京都知事、アメリカ新大統領の誕生。はたまた世界中の注目を集めた日本人ミュージシャン(?)の登場など、硬軟取り混ぜて話題の尽きない年となりました。
今回の金賞は毎回個性的なキャラクターと世界観で挑戦の小出和規さんが受賞しました。主人公をとりまくにぎやかな動物たちが限られたスペースに巧みに構成され、人形のデッサン力や工作技術の高さも際立った作品です。銀賞は昨年鬼籍に入られた水木しげるさんを偲ぶ首藤秀利さんの作品。水木さんの波乱の人生と、どこか憎めない愛すべき妖怪たちをドラマチックにまとめ上げた実力は、妖怪ものの群像を得意とする首藤さんならでは。銅賞の永島健司さんの作品は、司会交代が大きな話題となったおなじみ『笑点』のおふたり。そっくりさん改造としてのほほえましい表情の再現はもちろん、座布団をモチーフとした台座も作品を引き締めています。今回話題賞は4名が受賞。うち3名が日本人スポーツ選手にフォーカスを当てました。淺木紳士郎さんは日ハムの二刀流大谷選手の気迫のこもった投球フォームを。小畑恵司さんはイングランド・プレミアリーグで大活躍、岡崎選手の芸術的なシュートシーン。そしてはじける笑顔が感動的だったリオ五輪のバトミントン金メダルペアを永吉実朋さんが再現。スポーツをテーマとした作品は人形の正確な骨格表現が躍動感を引き出すポイントとなるだけに、話題性だけでなく受賞者3名の観察眼の高さも評価されました。そしてもうひとつの話題賞は大ヒット映画シン・ゴジラのワンシーンで佐藤純也さんが受賞。動きの少ない立像を群像としてまとめるのは、人形同士に関係性を持たせたり、空気感を出すのが難しいもの。この作品は1体1体の顔の表情に個性を持たせることで群像としての一体感を出しています。コンテスト初挑戦の一色 剛さんは映画アリス・イン・ワンダーランドで努力賞を獲得。様々なシーンをパッチワークのように組み合わせ、小物にいたるまで丁寧に作り込まれた大作です。地元高崎山のおさるさんを出品したのは首藤理恵さん。名物の餌やりは1/35サイズでも実にユーモラス。今回特別に「ユーモア賞」を差し上げました。ベースとなる1/35の人形も新しいポーズが続々と増えています。実際に手にとり、イマジネーションを膨らませて、ぜひあなただけの人形作りに挑戦してください。
⇒第46回人形改造コンテスト応募方法はコチラ(締切:2017年10月25日)
入賞作品 ※佳作(五十音順)
■第45回人形改造コンテスト参加作品パンフレット(PDF方式)
第45回の作品パンフレットをご希望の方は封筒に140円分の切手を同封し、住所、氏名、第45回人形改造作品パンフレット希望と明記の上、下記までお申込みください。(バックナンバーにつきましてはカスタマーサービスまでお問い合わせください)
〒422-8610 静岡市駿河区恩田原3-7 株式会社タミヤ カスタマーサービス「人形改造パンフレット45」係
《お詫びと訂正》
人形改造コンテスト45 作品パンフレット表紙上段の写真におきまして、作品名および作者名の表示に誤りがありました。
【誤】Shohei Otani SHINJIRO ASAGI 【正】Shohei Ohtani SHINJIRO ASAKI
謹んでお詫びするとともに訂正いたします。