東武タミヤモデラーズWEBコンテスト2023 受賞作品発表

今年も暑く、熱い夏を迎えました。タミヤの夏と言えばモデラーズコンテスト！猛暑も忘れてしまうような傑作が集まりました。応募作品数は139点。今年の傾向としてはオートバイ作品が増えたように思います。MotoGPレーサーから往年の名車まで皆さんの好きがあふれていました。また、カーモデルは撮影時にツヤを強調するか、とことん実車的な1枚を目指すか別れるのも面白いところ。見せ方に差が出るのも写真コンテストならではです。

さて、様々な作品の中から選ばれた今年の受賞作品についてご紹介します。大賞である主催・東武百貨店賞に輝いたのは、鈴木潤さんの「Dance Partner」と渡辺正夫さんの「コラボ」。「Dance Partner」は新型Zの走りのコンセプト「ダンスパートナー」を内部に仕込んだギミックで再現した労作。情景作品の「コラボ」はMotoGPマシンと模型店の組み合わせという、見た人がほっこりするような作品です。

タミヤ賞は鈴木直樹さんの「世界最強戦艦　大和」と菅野光一さんの「EL ALAMEIN」が受賞。「世界最強戦艦大和」は細部まで作り込まれた迫力の作品。情景作品の「EL ALAMEIN」はシンプルながらフィギュアの躍動感が目を惹きました。この他、惜しくも出版社賞や大賞には選ばれなかったものの、審査で目を惹いた作品、次世代のジュニア作品を選定。どれも魅力たっぷりの作品ですのでじっくりとご覧ください。

東武賞、タミヤ賞受賞、各出版社賞、佳作の作品は7月27日～8月1日「東武タミヤホビーウィーク2023」【第2会場】の会場でも展示していますので、ぜひとも会場にお越しください。

協力：月刊アーマーモデリング編集部　月刊ホビージャパン編集部　月刊モデルアート編集部
※ページ内の作者の敬称は省略させていただきました。

コンテストの全作品はこちらをご覧ください。
⇒東武タミヤモデラーズWEBコンテスト2023 全作品紹介

東武賞、タミヤ賞
情景部門・単品部門

【東武賞・単品部門】
作者：鈴木潤　題名：Dance Partner

＜作者コメント＞
新型Zの走りのコンセプトは「ダンスパートナー」。それを電動開閉するドアとタミヤの人気ドライバーの二人に、モデラーにはお馴染みの、あのテレビドラマの決めポーズをしてもらうことで再現しました。

作品画像2、作品画像3
【東武賞・情景部門】
作者：渡辺正夫　題名：コラボ

＜作者コメント＞
ウインドウはガラスの実感を出すため2本の筋を入れてみました。1/12は建物外観の製作に手がかかる大きさです。また既存の小物がほとんどなく小物製作が大変でした。

作品画像2、作品画像3

【タミヤ賞・単品部門】
作者：鈴木直樹　題名：世界最強戦艦　大和

＜作者コメント＞
日本戦艦大和の製作にあたり、既にモールドされているパネルラインに沿って伸ばしランナーを張り、それを潰していくことで溶接感を表現。空中線をさらに生かすため、中間の碍子も細かく色分けをしました。いろいろ説がありますが、この作品ではアンカーチェーンは揺れ止めのため固定した状態を表現しました。

作品画像2、作品画像3
【タミヤ賞・情景部門】
作者：菅野光一　題名：EL ALAMEIN

＜作者コメント＞
昔のキットですが、なるべく手を加えず素組みで組み立て塗装だけでカッコ良くなるように製作しました。箱絵のイメージを元に、戦時中の記録写真も参考にしてレイアウトしてみました。

作品画像2、作品画像3

アーマーモデリング賞、ホビージャパン賞、モデルアート賞、田宮俊作特別賞

【アーマーモデリング賞】
作者：吉田成宏　題名：木陰にて

＜作者コメント＞
フロントフェンダーを短く加工、手すりを真ちゅう線に置き換え、エンジングリルとタンクの留め具をエッチングパーツで組み、塗装は全体的に褪色感を出しています。履帯は3Dのものに入れ替えています。樹木はT-34をカバーできる大きさで製作、その下で談笑して小休止する兵士2名をセッティングしました。

作品画像2、作品画像3
【ホビージャパン賞】
作者：田中良彦　題名：発艦するF35B右舷眼下の空母いぶき

＜作者コメント＞
空母クイーンエリザベス号から発艦したF35Bと、右舷眼下に並走する空母いぶきを異なったスケールで再現。甲板上に警告ラインとネットを、海面にスケールの異なる「いるか」を配置しスケールの変化の違和感を排除しました。ビーストモードのF35Bを強調するため、甲板にミラーシートを貼っています。

作品画像2、作品画像3

【モデルアート賞】
作者：Rusty_models　題名：CB750F 1982 フレディ・スペンサー　デイトナ100マイル優勝

＜作者コメント＞
市販車のCB750Fをベースに、1982年のデイトナ優勝車を製作しました。レーサーを再現するためにCB以外にもNSR500、RS1000、KR500のパーツを一部流用し、流用できない多くのパーツは自作しています。フィギュアのデカールも自作しました。

作品画像2、作品画像3
【田宮俊作特別賞】
作者：大橋太郎　題名：Playground

＜作者コメント＞
新製品のⅣ号駆逐戦車を旬のうちにサクッとつくるつもりが、資料をみているうちに妄想が広がり・・・ベテランの動物セットと組み合わせてみました。

作品画像2、作品画像3