青森県立美術館で開催戦車、飛行機、船、ロボット・・・、夢や憧れを形にして所有できるプラモデルは、1960年代の高度成長期に多くの子どもたちの支持を集め、その後工業製品としての進化をみせながら、今年日本で誕生50年を迎えました。ワクワクしながらパーツを組み立て形にしていく喜びは、プラモデルというホビーならではの楽しみと言えましょう。 そのキットの「顔」となるのがボックスアート(箱絵)です。消費者の購買欲を高めることを目的に描かれたボックスアートは、パッケージの装飾という役割を大きく超え、工作の過程で完成形を想起するための「資料」として、あるいはプラモデルを手にして空想の世界に遊ぶための物語を提供する「素材」として、人気を博します。 初期プラモデルのボックスアートは、戦時中に流布した視覚イメージを受け継ぎ、迫力ある劇的な様子が描かれ、多くの人々を魅了しましたが、特撮映画や劇画、アニメと並んで、そこには戦後の大衆文化の「主流」が示されています。そして、プラモデルを受容する層の意識の変化とともに様式を大きく展開させるなど、戦後の社会性や人々の精神史を検証する上でも注目すべき絵画と言えます。 本展は、戦時下の視覚下イメージと、学校教材として活用された木製模型という2つのジャンルが、戦後どのような経緯でプラモデルという製品になっていったのかを様々な資料によって紹介するとともに、プラモデル草創期から現代に至るまで世に送り出された時代を代表するプラモデルのボックスアート約160点を展示することで、プラモデルと日本文化の関係性を多角的に考察する企画です。あわせて、懐かしいプラモデルの数々や、国内を代表するモデラーによるジオラマ作品も展示するなど、プラモデルの歴史を総体的に振り返ります。 さらに併設企画として、近年バンダイから発見された小松崎茂の貴重な原画も多数公開。サンダーバードやウルトラマン、仮面ライダー、マジンガーZといった人気番組のプラモデル、玩具のパッケージを飾った40点の作品によって、1970年代を中心とした小松崎茂の仕事を紹介します。 プラモデルというジャンルをとおして戦後日本文化の歩みを一望できる本展を、心ゆくまでお楽しみください。 |
| ボックスアート プラモデルパッケージ原画と戦後の日本文化 |
| ■会 場 | 青森県立美術館 |
| ■期 間 | 2008年9月20日(土)〜11月3日(月・祝) |
| ■休館日 | 9月22日(月)、10月14日(火)、10月27日(火) |
| ■開館時間 | 9:30〜17:00(入館は16:30まで) ※ただし9/20〜9/30は9:00〜18:00(入館は17:30まで) |
| ■観覧料 |
ボックスアート展+アレコ 一般:1,300円 (1,000円) 大学生・高校生:800円 (500円) 中学生・小学生:500円 (300円) ボックスアート展+常設展 一般:1,700円 (1,400円) 大学生・高校生:1,100円 (800円) 中学生・小学生:600円 (400円) ※( )内は前売り及び20名以上の団体料金 ⇒ 青森県立美術館ホームページ ⇒ ボックスアート展リーフレット(PDF形式) |
| ボックスアート展講演会 -1- |
| ■会 場 | 青森県立美術館 美術館シアター 定員200名(当日先着順) |
| ■日 時 | 9月21日(日) 14:00〜15:30 |
| ■講 師 | 田宮俊作((株)タミヤ 代表取締役会長) |
| ■演 題 | 「戦後の日本文化とプラモデル」 |
| ■聴講料 | 無料 (展覧会の観覧券が必要です) |
| ボックスアート展講演会 -2- |
| ■会 場 | 青森県立美術館 美術館シアター 定員200名(当日先着順) |
| ■日 時 | 10月5日(日) 14:00〜15:30 |
| ■講 師 | 長谷川勝人((株)ハセガワ 常務取締役) |
| ■演 題 | 「プラモデル黎明期とハセガワ」 |
| ■聴講料 | 無料 (展覧会の観覧券が必要です) |
| ワークショップ:「ダンガンレーサー青森カップ」 |
| ■会 場 | 青森県立美術館 ギャラリーA 定員30名(事前申込 先着順) |
| ■日 時 | 10月12日(日) 13:30〜16:30 |
| ■講 師 | 島脇秀樹氏(プロモデラー)、横山一敬(青森テレビ営業局局長) |
| ■申込方法 | 9月1日より電話もしくはファックスにて美術館までお申込ください。先着順で受け付け、定員30名になり次第締め切らせていただきます。なお中学生以下の参加者は保護者の付き添いが必要です。
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〜展覧会カタログ販売のお知らせ〜 この展覧会では、展示するパッケージアートや貴重な資料をまとめた「展覧会カタログ」を会場にて販売致します。貴重なボックスアートを鑑賞出来ることはもちろん、戦後の模型の歴史年表など、まさに模型ファンにとって永久保存版の資料と言えるでしょう。 ■「ボックスアート〜プラモデルパッケージ原画と戦後の日本文化」展覧会カタログ ■Item No:63325 2,000円(本体価格 1,905円) ■タミヤショップオンラインでも販売中 →詳しくはコチラ ![]() ■カタログ掲載内容 <目次> ・「プラモデル」と「ボックスアート」〜その成立と展開に関する一考察・・・・・工藤健志 ・タミヤ模型のデザイン その黎明期・・・・・田宮俊作 ・ボックスアートの魅力・・・・・平野克己 ・戦争画とシュミレーショニズム−両者を媒介する戦後の小さい箱・・・・・椹木野衣 ・序章 プラモデル前夜 昭和前期のビジュアルイメージ ・第1部 1950〜1960年代 ・第2部 1970〜1980年代 ・第3部 1990〜現代 ・第4部 キャラクターモデル ・出品リスト ・作家略歴 ・資料: プラモデル前夜・・・・・村上 敬 ・関連年表 |
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