top News &Topics スーパーマリン スピットファイア Mk.IXc 開発レポート
TAMIYA NEWS LIVE
このエントリーをはてなブックマークに追加

スーパーマリン スピットファイア Mk.IXc 開発レポート

tamiyanewspu 本コンテンツはTAMIYA NEWS Vol.487
“新製品の紹介”からの抜粋記事です。


△1/32 エアークラフトシリーズNo.19   スーパーマリン スピットファイア Mk.IXc
全長=302mm・ITEM=60319 11月28日ごろ発売 10,290円(本体価格9,800円)

2001年に登場し、飛行機モデルの最高峰という高い評価をいただいた1/32零戦52型は、プロポーションから細部までの徹底再現に加え、スケール感を損なうことなく各部の可動を実現しました。そのコンセプトをさらに昇華させることを主眼として今回模型化したのが、イギリスを代表する傑作機、スーパーマリン・スピットファイアです。第二次大戦前の1936年から10年以上にわたり23,000機あまりが生産され、戦後も各国の空軍で使われた名機であり、1/32エアークラフトシリーズで必ず取り組みたかったアイテムです。中でもMk.IXはドイツ空軍の新鋭戦闘機フォッケウルフFw190に対抗するため、当時の主力タイプMk.Vの機体に新型のロールスロイス・マーリン60系を搭載して急遽開発された、マーリン搭載型スピットファイアの決定版です。


△飛行状態で展示するためのスタンドも用意。

モデル化に際しては1/32零戦をすべての点で超えることを目標に設定。天才設計者R.J.ミッチェルが生み出した流麗なプロポーションはもちろん、マーリンエンジンのサイズやディテールまで徹底的に再現するため、エンジンカウルは実機のイメージを追求した極薄成形とするなど、現在持っているアイデアと技術のすべてを結集しました。タミヤのポリシーである実機取材も欠かせません。カナダ航空博物館をはじめ、アメリカやイギリスの現存機を数多く取材し、既存の1/48キットの設計図面は一切使用せず白紙の状態からスタートしました。スピットファイアは全体が緊張感あるラインで構成され、全ての部分に留意する必要がありますが、特に上面エンジンカウルの微妙な形状の再現には注意を払いました。最初は通常の3D CADで試みましたが、なかなか思った通りの形状が作れません。そこでイメージをダイレクトに形にするため、設計担当者が自ら木型を削り、それを計測して3Dデータ化し、納得のいく形にまとめることができました。


△着座姿勢と立ち姿の搭乗員の人形2体付き。

最大の特徴である楕円翼は、20mm機関砲2門と7.7mm機銃4挺を装備したCウイングを再現。Mk.IXの多くはこのタイプを採用していたのです。可動部分や選択パーツももちろん充実。まずエンジンカウルは下面にエアフィルターを装備し、上部が膨らんだ形状の後期型に加え、イギリス空軍のトップエース、ジョンソン中佐搭乗機を正確に再現できる初期型もセットしました。主脚は駐機状態と飛行状態のパーツを用意。ネジ留め式として完成後もそれぞれの状態を楽しめます。また主翼端は通常タイプと短縮タイプをモデル化、ラダーとエレベーターも各2種類を用意しました。一方、フラップは上げ下げの状態を選択でき、エルロンやラダー、エレベーターは可動式です。マーキングは大戦中のヨーロッパ戦線と北アフリカ戦線のイギリス空軍に加え、戦後のフランス空軍という合計3種類を選定しました。今回、新たな試みとしてMk.IからMk.24までのスピットファイアを解説したオールカラー資料集もセット。多くの派生型の中でMk.IXがどのように誕生したかが理解でき、実機への興味が深まります。製作前にぜひご一読ください。

これまでにない圧倒的なディテールと組立てやすさの両立というプラスチックモデルの理想を追求し、その具現化に成功した今回のスピットファイアMk.IXc。飛行機モデルのさらなる高みをぜひ体験してください。

IMG_0924_1355xs 高密度に再現されたコクピットは作りごたえ十分。床板を持たず、機体下部のフレームが室内から見える実機の構造も余すことなく再現しました。

IMG_0924_1344xs ロールスロイス・マーリンエンジンは気化器や過給器、インタークーラーまで忠実にモデル化。


△エンジンカウルは小型のマグネットにより完成後も脱着できます。

img_6925xc
△繊細なリベット彫刻に加えファスナーなどの凸モールドがメリハリのあるディテールを作り出しています。


【塗装見本】第145飛行隊 ポーランド戦闘チーム所属機 (1943年 チュニジア)


【塗装見本】フランス空軍CG 1/4“ドフィネ”所属機 (1948年 仏領インドシナ ナートラン)


【関連リンク】
製品情報ページ http://www.tamiya.com/japan/products/60319spitfire_mkixc/index.htm
関連書籍のご案内 http://www.tamiya.com/japan/cms/newstopics/370-spitfirerelatedbook.html